ITIL Foundation認定試験対策FAQ
ITIL Foundation試験に関するアクセスや問い合わせが多いので、よく質問される内容に関してFAQ(よくある質問)にしてみました。個人が作成しているものですので、内容や対策方法の妥当性など完全な保証は行えませんが、ITIL Foundation試験を受験される方は参考にして下さい。
Q. ITIL認定資格とは何ですか?
A. ITILを管理している英国OGCによって認定されている資格で、EXINやISEBなどによって試験が提供されています。2006年12月現在日本で受験できるのはエントリー資格のITIL FoundationとITIL Service Managerの2つです。ITIL Practitionerに関してはまだ準備段階のようですね。
Q. ITIL Foundationの資格を受験したいんですが
A. ITIL Foundationの受験には大きく2つの方法があります。1つは試験だけを受ける方法、もう1つは試験対策コースに申し込み、コース終了と同時に試験を受ける方法です。
試験だけの受験の場合、R-PROMETRICから試験の申し込みが出来ます。メニューの「IT系資格試験」から「試験予約」を選び、画面の指示に従いながら進み、認定試験で「Exin」を選び、試験科目で「EX0-1100J / 60分 / ITIL ファンデーション」を選び受験予約を行ってください。受験料は税込18,900円で後払いも可能です(方法や受験料が変わった場合はご一報いただけると助かります)
試験対策コースでの受験の場合、コースはitSMF Japanの会員企業である日本ヒューレット・パッカード社やプロシード社により提供されていますが20万円程度と非常に高額です。あなたのお勤め先がITサービス関連企業の場合、コース受講費用を負担してくれる可能性がありますので関連部門に問い合わせてみましょう。それが無理な場合は、独学で試験だけ受けるのをお勧めします。
Q. ITIL Foundationの試験形式と合格要件は?
A. 試験時間は60分、問題数は40題の多肢選択式です。選択肢の数は、Yes/Noの2択から5択まであり、最終的な正解率が65%以上ならば合格になります。ITIL Training - ITIL FAQ'sによると、受験者の合格率は85%程度とのことです。ちなみに同ページによると、その他のITIL資格の合格率は、Practitionerが約65%、Service Supportが約55%、Service Deliveryが約65%だそうです。
Q. ITIL Foundationの試験範囲は?
A. ITILは2006年12月現在8冊の書籍が発行されていますが、そのうち『サービスサポート』と『サービスデリバリ』のいわゆる「ITサービスマネジメント」が試験の主な範囲です。この2冊で定義されている1つの機能と10のプロセスに関する問題が出題されます。
Q. ITIL Foundationの試験に必要な勉強期間と勉強方法は?
A. ここは完全な主観ですが、下の合格のポイントをしっかり意識して勉強するならば、普段からITサービスに関わっていない人でも30時間程度でほぼ確実に合格できると思います。テキストとしては、私が読んだことのある中では『ITIL入門―ITサービスマネジメントの世界標準フレームワーク』の「第3章 ITILの要件」や『最新ITILがよ~くわかる本―アイティルITインフラストラクチャ・ライブラリ』の「第4章サービスサポートを理解する」と「第5章サービスデリバリを理解する」を繰り返し勉強することをお勧めします。
また、私は試してはいませんが、EXIN e-shopから購入できるサンプル試験問題『sample exam ITILF.JP』や問題集付き試験対策本の『ITIL教科書』で試験形式に事前に慣れておき、見事合格した人も多いようです。俗に“青本”“赤本”と呼ばれる各15,000円もするitSMF Japan翻訳のオリジナルテキストは、ITIL Foundationの試験対策だけなら必要ないでしょう。
Q. ITIL Foundation試験の合格のポイントは?
A. キーワードの正しい理解が求められます。例えば、「問題管理」と「インシデント管理」の役割や目標の違いを問われたり、「既知のエラー」の定義を尋ねられ、「問題」や「インシデント」の定義が選択肢に紛れています。全体的な流れよりも、混同されやすいキーワードの定義を抑えたり、前後で関わりのあるプロセスを重点的に理解する方が効果的です。なお、各プロセスでの投入物や成果物のようなものはあまり問われないようですね。
受験した人を見ていると、全体の流ればかり追ってしまったために、長時間勉強したにも関わらず試験で苦戦する人が多いように感じます。「実際のビジネスで使うITIL」と「試験で問われるITIL」は必ずしもイコールではありません。資格合格が目標ならば、試験対策に目標を絞ってキーワードを徹底的に理解するのが合格の近道です。実際のビジネスでどう活かすか、は合格した後に考えれば済むことですのである程度割り切って勉強しましょう。
試験問題の日本語が理解しづらいという話をよく聞きます。私は英語で試験を受けましたので他の受験者の感想などから判断するしかないのですが、力のある方は分かりにくい問題でもある程度推測で得点を拾うことが出来ているようです。繰り返しになりますが、正確なキーワードの理解で日本語に難のある問題は対応し、それ以外の問題は確実に正解出来るようにするしかないと思います。80~90%の正解率で合格するくらいの気持ちで受験すれば、ある程度問題を捨てても合格は出来ます。変な日本語があってもある程度受け流しましょう。
Q. ITIL Foundationを合格したときのあなたのバックグラウンドは?
A. 私が受験したのは2004年6月で、当時のITIL Foundatinoは英語試験しか提供されていなかったので、英語で受験を行い、正解率85%で合格しました。当時の私は文系大卒で入社2年目に入ったところのITインフラストラクチャー系のSEでした。試験勉強の時間は約6時間ですが、少ないながらも受験体験情報が周囲にあったので、それを参考にして上の合格のポイントのような点に気をつけて前日に詰め込んで合格しました。試験対策の方向性があってれば、ほぼ初心者でもこれだけの短時間の勉強で合格できるという証明になるかもしれませんね。
Q. ITIL Foundationを取得してのメリットはありますか?
A. 私の場合、取得後も業務で使う機会はありませんし、それほど難易度の高い資格でもないため周りにも合格者は多く、取得したという点でのメリットはありませんでしたね。ただ、ITサービスマネジメントの重要な部分を効率良く学ぶことがITIL試験対策を通じて出来ましたので、新入社員やITサービスの運用に詳しくない人が勉強する意義は確実にあると思います。試験自体も比較的簡単なので、勉強した成果を試すためにも受けてみるべきだと思います。
Q. ITILの最新動向を知るにはどうしたらいいですか?
A. 雑誌では「日経コンピュータ」が特集などで大きく取り上げる機会が多いので定期購読してみるのもいいと思います。また、itSMF Japanなどによるイベントでは国内外の事例やITILリフレッシュプロジェクト(ITIL v3)に関する動向などを知ることが出来ますので、こういったイベントに参加してみてはいかがでしょうか。
Q. 他にITIL Foundation試験対策ページはありますか?
A. 「ITIL Foundation 受験記」と「無料ITインフラストラクチャ技術認定試験:ITIL Foundationの腕試しに!」などのページがあります。前者の体験談は極めて詳細ですので、試験勉強の雰囲気をつかむためにも役に立つと思います。後者は無料でITILのオンライン試験を受験できるページです。本番試験と比べると難易度は若干低いようですが、知識の確認などで利用してみてはいかがでしょうか。